いってみた、やってみた

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へなちょこ男が世界に挑む奮闘記(そして負けます)

アルバイト応募で落ち続けた私の敗因分析

みんなバイトやってるし、、、

あなたはバイトに落ちたことはあるだろうか。

私はある。何回も。
時を遡り大学入学して間もない時のことである。
大学に入ったばかりの学生の話題といえば、どのサークルに入ったかとか、どの授業が楽化とかそんなものであろう。
私もそんな話題を聞いて色々と情報収集していたのだが、気がかりなものがあった。
それはアルバイトである。
アルバイトを早々に始めた友人たちは、月に何万円お金が入っただの、アルバイトで新たな友人に出会っただの楽しそうなことを述べていた。
かたや私は、明らかにアルバイトを始める波に乗り遅れ、一年生の夏休み、冬休みでもなかなかアルバイトが決まっていなかった。
その背景として、なんとアルバイトで面接落ちを繰り返すという悲しい経験があったのだ。
皆がやっているといっても過言ではないアルバイト、自分には全くご縁がないという焦り、大学生生活の柱の一つとも言えるアルバイトを始められない自分に相当なフラストレーションを感じていたのであった。
以下では、私のアルバイト求職活動惨敗経験から、数点ポイントを挙げ、どうして私がアルバイトをゲットすることに苦労したのか分析する。

1.スケジュールが合わない

これは致命的である。

いくら優秀でもやる気に満ち溢れていても、週に一回2時間しか来れないなどという人であればアルバイト探しに相当苦労するはずだ。
アルバイトとはいえ、一応教育を施さなければならないし、一定程度は活躍してもらわなければ企業も割に合わない。
結局は、ある程度シフトに貢献でき、さらに願わくば長期的に勤められる人材というのが一番重宝されるのだ。
私は、当時舐めたことに、週1で2時間しか入れないといった希望を出していた。
学業にもサークルにも支障が出ないようになどと考えていたのだが、こんな程度であれば企業側が雇いたいと思うわけがないのである。
当時の私がアルバイトに全然受からなかった理由の第一としてあげられるのは、このスケジュール感覚の欠如であると思う。
もちろん、授業にサークルに遊びにとすべてを両立させながらアルバイトを行っている学生はいる。
私のように不器用なタイプは、イベントバイトなど短期間で集中してやるものや、単発バイトなどを組み合わせてうまく調整するなどの工夫が必要であっただろう。

2.申し込む職種のミス

私は、できるだけレアなバイトをしたいという軸を持っていた。

しかし、そんな軸で探していたら当然選択肢は狭くなる。
私が見事に落ちたバイトとして、電車関連の小物販売、街頭募金、国際機関広報部門、等々が挙げられる。
これらに共通することは何か?
外向性が強く求められるという点である。
私は、誰がどう見ても内向的な人間である。
人と違った珍しい経験をしたいなどという漠然とした思いのためだけに、次々と"珍しい"アルバイトに応募しては撃沈するということを繰り返していた。
しかし、それはひとえに自分に合わない職種にいちいち飛び込んでいった結果であるとも言える。
では、内向的な人間は永久に珍しい経験を得られないのか?
そんなことはない。
私が絶対にやりたくないと思っていた塾講師のアルバイトだって、生徒それぞれの抱える事情は全く異なっている。
私の友人は学習障害のある生徒を受け持ちながらも見事に高校に合格させていた。
そんな、経験はただ珍しいだけのアルバイトでも到底味わうことはできない達成感を得られる出来事であったであろう。
つまりは、なんとなく意識高そうで珍しそうなアルバイト、さらに私の性格には到底合わないようなアルバイトばかり探していたというところにも私の敗因は大きく原因しているのである。

3. 無駄に焦る

私は周囲に流されてアルバイトを探していた。

当時の自分はアルバイトを始めた友人たちと自分を比較して無駄に焦っていたのだが、いま冷静になって考えてみるとなぜあそこまで焦っていたのかが分からない。
結局は周りがやっているからという非常に受動的な理由でアルバイトを探しているからこそ、本当に自分がやりたいアルバイトは何なのか、自分の目標は何なのか、絞り切ることができていなかったのである。
焦りながら探していたアルバイトはことごとく惨敗であった。
しかし、そもそもアルバイトは必ずやらなければいけないものではないのだ。
アルバイトをやらずに素晴らしい大学生活を送っている学生はいくらでもいる。
アルバイトを必須のものと考えて、みんながやっているから自分もやらなければならないなどという曖昧な理由で応募してきた者を雇うほど企業も余裕があるわけではないのだ。
アルバイトを通じて何を得たいのか明確化できていないのであれば、いっそのことアルバイト以外に精を出す大学生活を送ってもよいのではないだろうか。

4. 面接態度

私は面接というものが大の苦手である。

就活にしてもそうだが、誰かに何かを聞かれて、答えを言うというその単純な行程が私にとってはとんでもないレベルの苦行に感じられる。
アルバイトとはいえ、志望動機などは聞かれるわけだが、当時の自分はもほとんどまとまった形で話すことはできていなかった。
まして、上記のようにアルバイト探しに関してまったくもって主体性のない理由しかなかったわけで、納得されるような志望理由などどうひねっても出てくるわけがなかったのだ。
さらには服装なども全く舐めたもので、スーツを着るなどということはおろか、まともな服で面接に臨んだ記憶がない。
いちどボロボロのシャツで行ったときは、面白い服を着ていますねなどと嫌味まで言われてしまった。
面接は何にしても大事である。
この人と働きたい、この人であれば上手くやれると相手に思わせることが重要なのだ。
世間知らずにも程がある当時の私は、今から思うとなぜあそこまでなめた態度だったのか分からないくらいひどい面接を繰り返していたのであった。

アルバイトは学生生活の柱などと言われる。

だからこそ、大学生活を始めたばかりの一年生や、少しなれた頃の二年生でアルバイトをやっていない学生は何となく自分が大学生活の大事な要素を取りこぼしているのではないかなどと感じているのではないかと思う。
しかし、大学生としてアルバイトをしていないからといって無駄に焦る必要は微塵もないのである。
無駄に焦ってしょうもないブラックバイトに搾取されるような学生生活はむしろ惨めである。
私は、結果として国際交流施設の受付というなかなか珍しいアルバイトをすることになった。
しかしこれも、当初アルバイトに落ち続けなければ出会うこともなかったであろう偶然から発見したアルバイトであった。
アルバイトに落ち続けて、アルバイトなしの学生生活を送ろうと思っていた矢先、たまたま学内の公募で発見したからである。
もちろん、理想としては学生生活をスタートすると同時にやりがいがあるアルバイトを開始できれば良いのであろう。
一方で残り物には福があるものである。
思わぬつながりや思わぬところから意外なアルバイト先を見つけるチャンスはゴロゴロと転がっている。
焦る前に考える。
それがアルバイトを見つけられずに困っている大学生へのアドバイスである。