2020-01-01から1年間の記事一覧
サマルカンド、悠久の歴史を刻むオアシス 広大なウズベキスタンの大地を電車は駆け抜ける。 暑い夏であった。 私は、修論を日本に放置しながらウズベキスタンを旅していた。 首都タシケントからの特急列車シャルク号を降り、サマルカンド駅からミニバスで街…
それは大学一年生の春休みであった。 一年生秋学期のテストを終え、何気なく購読していたメールリストのとあるプログラムが目に入った。 バングラデシュに行きませんか? なんだこれは。 バングラデシュ? タイトルに釣られた私はメールの中身を見ることにし…
// リンク 私は他人から軽んじられるタイプだと思う。 小さいころからそうだ。 基本的に他人の話に対しては否定することもなく、「うんうん」「そっか」を繰り返して聞いてしまうからか、はたまた、陰キャの空気がプンプンしているからか、気が付くと会話の…
// リンク その日私は、トルコ共和国チャナッカレ市にいた。 高速バスに揺られて4時間。ついにエーゲ海に到達した。 エーゲ海は、想像よりも荒涼としていて寒々としていた。 夕暮れのエーゲ海は、もの悲しさを呼び起こすブルーだった。 チャナッカレは悠久の…
修論 やばい【検索】 秋口から冬にかけての風物詩である。 あぁ、修論。 考えただけで胸がドキドキして鳥肌が立って夜も眠れなくなる、まるでそれは初恋の相手。 書かなきゃ、やらなきゃと思い続けるものの、文字数は一向に増えない。 そもそも文字数を増や…
// リンク 砂漠の古都 殺人的な太陽光が私の皮膚を突き刺す。 流れ出る汗すらすぐに乾いてしまうような圧倒的な熱気。 私は、ウズベキスタンの古都ブハラに到着した。 駅から街の中心に向かう車窓から見えるのは灼熱の砂漠。砂煙 ブハラはまさに砂漠のオアシ…
ktravelgo.hatenablog.com サッカーの事件から早くも一か月が経っていた。 学校に行かない生活は、苦難の連続であった。 まず、近所の目が辛い。 外に気晴らしに出かけようとしても、近所の人から「今日は学校お休み?」などと聞かれた日には頭は真っ白、そ…
それは突然だった。 オーストラリアからメッセージが来た。 Call me.ただならぬ気配がした。 それは遡ること3年も前になる。 私が大学院を休学していた時期のことであった。 大学院まで来たはいいものの自分のやりたいこととあまりにかけ離れたその内容、さ…