いってみた、やってみた

いってみた、やってみた

へなちょこ男が世界に挑む奮闘記(そして負けます)

イランって旅行できるの?

悪の枢軸」イラン

トランプも目の敵にする

イランって旅行できるようなところなの?

イランに行ったことがあると伝えるとよく聞かれる質問だ。

答えはYESである。

アメリカがトランプ政権に代わって以降、イランへの風当たりはどんどん強くなっているように感じる。

イランと言えば危険、イランと言えば核、イランと言えばテロ、、、、そんな情報が飛び交っているように思う。

私は、危険地に飛び込むのが好きとか、そういう冒険心にあふれるタイプではない。

そんな私にとってもイランは非常に安全だと感じた国の一つである。

私が渡航したのは2017年3月。

経済制裁が今のようにイランをきつく縛っている時期ではなかったということは考慮しなければならないだろう。

しかし、それを差し引いてもより多くの人にイランをぜひ一度訪れてもらいたい。

超都会のテヘランにびびる

イランでの滞在は驚きの連続であった。

イマームホメイニ―国際空港は正直日本の地方空港レベルで少しヘボかったという点で驚いたのだが、首都テヘランの市街地へどんどんと進むにつれて違った驚きが押し寄せてきたのであった。

モダンで大都会のテヘランの姿は、メディアの情報から想像される「中東」「イラン」像とは大きく異なっていた。

あふれる車、商店、カラフルな格好をした女性、何を見ても新鮮であった。

圧巻は、テヘランのシンボルミラッドタワーから見た景色である。

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テヘラン北部を見下ろす。山々と街のコントラストが美しい。


1000万人近くが暮らすテヘランはあのドバイよりもはるかに大きい中東一の都会なのである。

一番のアトラクションは

ずばりイラン人である

イランには観光名所が多数存在する。

世界遺産の数では日本の上を行く世界10位、なぜなら超古代から人々が暮らしていたイランでは数々の華々しい文明が栄えてきたからだ。

しかし、そんなイランで一番面白いのは観光名所ではなくイラン人であろう。

イランでは英語があまり通じない(ちなみに昔日本に住んでいたため日本語が話せるという中年男性が比較的いたことも興味深い)。

しかし、そんなことは全く意に介さずいろいろと話しかけてくるイランの方々。

皆、とっても優しいのである。

メニューが分からなければ、写真を見せてくれる。

払うお金が分からなければ必要な分だけ取ってくれる。

イランの人々のホスピタリティにはいい意味で驚くばかりであった。

治安は?

個人的には問題を感じなかったが・・・。

治安面でも問題を感じることはなかった。

しかし、これは自分が男性であったということにも少し助けられていたかもしれない。

女性は、外国人旅行者であってもスカーフ着用が義務付けられるなど少しハードルにっ感じる点もある。

さらに、外国人女性はイラン人女性と比べて「軽い」とみられるのか電車内や町で体を触られるなどの痴漢行為を受けたという報告も一部あるようである。

殺人や強盗といった意味での危険は街を歩く限りほぼ感じることはなかったものの、特に女性は嫌な思いをしないためにも注意をしたいところだ。

私の主観ではあるが、アメリカのニューヨーク、ベトナムホーチミンなどと比較してもイランのテヘランは安全であると感じた。

その他の地方都市に至っては、夜中でも女性の一人歩き、子供が遊ぶなどを目にすることがあり相当のレベルで治安が安定していることを表しているように感じた。

むしろ台湾の台北や韓国のソウルといったレベルの町の方に治安状況は近いと感じるくらい安心できる町であった。

ここ数年、そんなイランを目指して、ヨーロッパからの観光客も増加傾向にあるという。

実際に、各地でヨーロッパからの団体ツアー客を目にすることがあった。

イラン情勢は流動的で、様々な要因に左右されがちではあるものの、メディア等で見るイラン像と、実際のイランとは大きく違う可能性があるということは覚えていてほしい。

イランに関する情報は極めて少ない。

そういった中でも地球の歩き方はイランに関する情報が丸々一冊にまとまっていて旅行中も大変参考となった。

イラン旅行を検討するならば必携の一冊だ。

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イスファハンアルメニア人教会。ヨーロッパからの観光客で混雑していた。