いってみた、やってみた

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へなちょこ男が世界に挑む奮闘記(そして負けます)

ベトナム旅行 夜のホーチミンの治安は?【被害情報あり】

ベトナムはひったくりが多い

ベトナムは最近、

女子旅の目的地として大人気で、日本からも近いこともあり気軽に訪れることのできる外国として浸透してきている。

とりわけ、南部ホーチミン市は、西洋風の建物立ち並ぶ歴史ある街に、東南アジア特有の湿っぽい風が吹き抜ける、まさに異国情緒あふれる素敵な旅行先だ。

ホーチミンはどこを歩いても写真映えするスポットばかりで、観光客は常にスマホを握りしめ、ベストショットを狙うようになる。

そんな一大観光国ベトナムだが、油断しているととんでもない目にあってしまうのである。

たとえば 外務省 海外安全ホームページを見てみよう。

(URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=74974)

<日本人を狙ったと思われるスリ(ひったくり)にご注意ください。>

(手口の概要など) 2019年4月以降発生分
● 深夜0時30分ころ、日本人男性がダオタン通りからリンラン通りの交差点付近を歩行中、女性が近づいてきて声をかけ、所持品をひったくろうとしたが失敗し、付近に待機していたバイクの後ろに乗車して逃走した。(4月)
● 深夜0時30分ころ、日本人男性がトゥーレ湖西側の南北道路からキンマ通りに差し掛かった付近を歩行中、客引きを装った女性が近づいて声をかけ、体に接触した隙に、ズボンの後ろポケットに入れていた携帯電話をスリ取り、付近に待機していたバイクの後ろ乗車して逃走した。(4月)
● 深夜0時ころ、日本人男性がリンラン通りを歩行中、上記と同様の手口で所持品をひったくり、そのまま逃走した。(4月)
● 夜11時30分ころ、日本人男性がリンラン通りとファンケビン通りの交差点付近を歩行中、後方から客引きを装った女性が近づいて声をかけ、体に接触した隙に、所持品をひったくろうとしたが失敗し、付近に待機していたバイクの後ろに乗車して逃走した。(4月)
● 夜11時30分ころ、日本人男性がリンラン通りを歩行中、上記と同様の手口で所持品をスリ取り、そのまま逃走した。(5月)
● 深夜0時ころ、日本人男性がキンマ通り(ダエウホテル付近)を歩行中、女性
が近づいて声をかけた後、2~3人の男が取り囲みポケットに入れていた携帯電話をスリ取って、バイクに乗り逃走した。(7月)
● 夜10時ころ、日本人男性がトゥーレ湖西側の南北道路をキムマ通りへ向かっ
て歩行中、バイクが追い抜きざまにカバン(多額の現金が在中)をひったくり、そのまま逃走した。(8月)
● 夜11時ころ、日本人男性がファンケビン通りを歩行中、客引きを装った女性が近づいて声をかけ、腕をつかんで引きずっていく隙に、カバンの中から携帯電話をスリ取り、近くに待機していたバイクの後ろに乗車して逃走した。(9月)
● 深夜0時ころ、日本人男性がキンマ通り(ビンコムメトロポリス付近)を歩行中、2人乗りしたバイクが追い抜きざまにカバンをひったくり、そのまま逃走した。(9月)
● 深夜1時ころ,日本人男性がリンラン通り(リンラン市場付近)を歩行中、客引きを装った女性が近づいて声をかけ、体に接触した隙に、ズボンのポケットに入れていた携帯電話と財布をスリ取り、付近に待機していたバイクに乗り逃走した。(9月)

そう、ベトナムはひったくり大国なのだ。

上記の外務省ページで紹介されているのは、ハノイでの被害であるが、ホーチミンでも状況は似たようなものである。

ベトナムでは、日本人のみならず、世界中から来る観光客がターゲットとなり日々ひったくりの餌食となっているのである。

 

バイク、バイク、バイク

ベトナムと言えば、

道路を行きかうバイクが想像できるのではないだろうか。

道を埋め尽くすバイクの波は途切れることなく続き、道路をどう渡ればいいのか迷ってしまう。

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コロニアルなホーチミン人民委員会庁舎の前をバイクが駆け抜ける、まさにベトナムらしい風景だ。

バイクは車道だけを行くのみならず、歩道も我が物顔で走行している。

そして、そんなバイクを使ったひったくり犯罪ベトナムでは多発しているのだ。

歩道を歩く人に向かって、小回りの利くバイクで近づき、スマートフォンをはじめとする手荷物をかっさらっていく、これが典型的な手口だ。

特に夜間は顔やナンバーの識別もつかないので、ひったくりが活発に活動する時間である。

なにを隠そう私自身、わずか3日間のホーチミン弾丸旅行で見事機種変して一週間しか経っていない新品スマートフォンを見事ひったくられてしまった。

そんな私の被害経験から、夜のホーチミンの治安についてお話していきたい。

 

ホーチミンの夜の治安雑感

取り立てて悪いとは思わなかったが、

すごく良いとも思わなかったというのが正直なところだ。

ホーチミンは大都会であるが、一歩ガヤガヤとした所を抜けるとかなり暗い道が多く存在していた。

観光客が集まるスポットは比較的限定的で、そこを出てしまえばあっという間にローカルな人しかいない場所に迷い込んでしまう印象があった。

また、ブイビエン通りは世界中からバックパッカーが集まり毎夜のようにどんちゃん騒ぎを行っていることもあり、怪しい雰囲気がプンプンと漂っていた。

ブイビエン通りではぼったくり、スリ、スキミングの被害も多発しているようなので、特に女性だけの集団が夜に近づくのはあまりおすすめできない。

もっとも、ブイビエン通りはいい意味でも悪い意味でも極めて観光地らしい場所ともいえるので、行く店を絞って、雰囲気だけ味わってさっさと帰ればそこまで問題にはならないだろう。

私は、ブイビエン通りの入り口にある有名店Crazy Buffaloでビールを一杯ひっかけ、帰路に就こうと考えた。

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ビールと共に夜は更けていく。この写真を撮った時はまだ浮かれ気分であった。

私が最大のミスを犯したのは帰り道にタクシーからのボッタくりを避けるため、ブイビエン通りを外れ、Grabを呼ぼうとしたところに始まるのだ。

 

 

時は遡ること、2019223日()午後10時頃であった。

場所はここである。

 ちょうどその数分前に現場を写真に収めていた。

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まさかこの写真を撮った数分後にひったくりに合うとは

ひったくられるまで

犯行現場は、ホーチミン市いちの繁華街ブイ・ビエン(Bùi Viện)通りからほど近い。

私と姉はブイ・ビエン通りを代表するバークレイジーバッファロー(Crazy Buffalo)ビールを楽しんだものの、辺り一帯のあまりの人混み、騒々しさからホテルへ帰ることを決めた。

しかし、ブイ・ビエン通りがあまりに混雑しており、Grabを呼ぶことが難しそうに思ったため、少し離れたところに移動することに決めた。

そして、このラウンドアバウト的交差点のすぐそばの歩道上でGrabを呼び、待つことに決めたのであった。

写真からも分かる通り、あまり明るい場所とは言えないものの、私たちの立っている地点のすぐ背後にはカフェが存在し、多くの人々の目はあった。

Grabを呼んで数分後、私たちが携帯を手にしながら待つ歩道すれすれのところをバイクが通ったことを私は覚えている。

しかもその時心なしかバイクの男は私たちの方を見つめながらスピードを落としていたようにも見えた。

その瞬間から一分も経っていなかったと記憶するが、私たちの方へ向かってそのバイクの男猛スピード道路を逆走し私の手から携帯をいとも簡単に奪い去っていったのであった。

アァア!!!!というの声でやっと自らの身に何が起きたかを理解したころにはバイクの男は遠く走り去っていってしまっていた。

なぜひったくられたのか

1.道路際の歩道に立っていたこと
これはベトナム旅行者として最悪の行動である。
バイク大国ベトナムでは、歩道にすらバイクが侵入してくる。
道路際でぼやぼやと立っている私は良いカモでしかなかったのだ。
2.夜間にうろついたこと 
世の中の99.999999%の旅行者は海外旅行でむやみに夜中歩き回ることがいかに危険かを理解しているだろう。
私たちは非常識にも繁華街へ土曜日の夜に繰り出し、そこから不必要に歩き回るという愚行中の愚行を行ってしまったのだ。
3.Grabの使い方に慣れていなかったこと
これは別記事として紹介していく予定だが、私の個人的な感想として「Grabはみんなが言うほど簡単じゃない!!!」というものがある。
ぼったくりタクシーが怖くて使おうと決めたGrabであったが、慣れていない人にとっては結構ハードルが高い移動手段であるという点は積極的に伝えていきたい。

その後

私がスマホを取られた瞬間をすぐ裏のカフェから多くの人が目撃していたわけだが、我々に対して同情だとか心配といった態度が示されることはなかった。

つまり、地元の人々にとっては軽率な行動を取っている観光客が見え透いた結末を迎えたという程度の話でしかなかったのだ。

私たちはすぐに流しのタクシーに乗り込み、自分たちのホテルへと帰ることを決めた。

心がボロボロになっていた状況で、ホテルへの帰路、ベトナム語しか話せないタクシーの運転手とのやり取りが立ち直るきっかけを与えてくれたのだが...

 

私の最大のミスは情報不足であった。

地球の歩き方ホーチミンベトナム南部にフォーカスしたバージョンも出している。

こういった本を利用してどこに何があるかやトラブル情報などしっかり集めることが重要だ。

後半へ続く